子供を守る優等生からカメレオンになるまで~後編~
こんにちは。BL-02プロモーション担当羽田です。
前編では、BL-02の親でもあるBL-01がどのような目的で企画されたかをご紹介させていただきました。後編ではそんなBL-01が、‘‘どのようにしてカメレオンと呼ばれる端末となったのか‘‘についてご紹介させていただきます。
前編をまだ御覧になっていない方は、子供を守る優等生からカメレオンになるまで~前編~を是非御覧ください!
いざ、開発!
BL-01の開発を始め、最初に直面したのは‘‘コスト‘‘の課題でした。まず、OSは比較的安価なAndroidベースでの開発に決定。開発ベンダーも比較的コストを抑えられる台湾で検討を開始しました。
そしてついに2014年1月に開発キックオフ!
開発ベンダーを決定する際、国内と台湾の企業が候補に挙がりましたが、
・日本のベンダーに比べて開発スピードが速い
・開発に対するフットワークが軽い
・コストが安い
といった理由から、台湾ベンダーへの開発委託を決定しました。
コストの問題をクリアし、加えて当時日本にあまりない小さな液晶画面を安価で開発してもらったりと、順調に開発作業が進められました。
(▲1.6インチの液晶ディスプレイで質量約36gと小型かつ軽量なBL-01)
しかし、2015年頃からビッグローブの社長交代による新体制への変更や、MVNOの低価格化・急激な円安による価格上昇など、社内だけでなく、同時に市場や経済にも大きな変化が起きたことで、BL-01開発方針にも影響が出てしまい、コストを抑えたはずの商材価格帯の問題や、子供向けに限って販売をした場合の購入母数が少ないことを問題視され、販売開始をするまでの道は一気に前途多難の一途を辿りました。
お客様の声からうまれた転機
そんな状況の中、なんとか開発をしたこの端末を世にだしたいという思いのもと、開発担当者はBL-01を持って2016年1月に開催された「ウェアラブルEXPO」に出展しました。そこでBL-01の紹介を行っていると、興味を持った多くの企業からBtoB向けのIoTデバイスとしてニーズがあることが判明!
それらのニーズをふまえて業務用として使用できるデバイスとしての改良を行い、2016年冬には開発評価版として販売を開始し、瞬く間に完売となったのです。
▲BL-01/BL-02開発担当村上による小型IoTデバイスBL-01の紹介(2016年5月ワイヤレスJAPAN)
これらの展示会に出展したことで、新たなニーズを認識することができたと同時に、評価点や課題も見えてきました。
◆BL-01の評価点
・専用機による電源制御
・ウェアラブルである点
・BLE対応のゲートウェイ
・小型
・業務専用機である
◆BL-01の課題
・3G回線のみの対応で、LTE非対応
・2GHzのため(Band1)、電波環境が悪い
・腕時計型より、首から下げるニーズの方が高い
・バッテリー容量が少ない
・Band_1対応だけでは少ない
カメレオンに生まれ変わったBL-02
BL-01の発売から2年、お問い合わせいただいたたくさんのお客さまからご意見をいただき、評価点を踏襲しつつ、改良を行ってできた課題解決端末が、後にカメレオンと呼ばれるようになる名刺サイズの業務用小型IoTデバイス『BL-02』です。
(▲2018年4月発売。2018年6月には、株式会社MM総研主催の「MM総研大賞2018」において、「スマートソリューション部門 IoT分野」で最優秀賞を受賞)
BL-01の良さは残しつつ、LTE回線(B1・B18・B19に対応)や10軸センサーを採用し、バッテリーレスに対応といった、よりさまざまなソリューションを支えられるデバイスとして改良を加えることで数々の企業様にご採用いただいております。
今回、「子供を守る優等生がカメレオンになるまで」をご紹介させていただきましたが、次はカメレオンからどのようなIoT端末が誕生するのか。ぜひご注目ください!